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教材について

教室での使用教材などについて少し記載したいと思います。

 

昔は主流はバイエルでしたね〜。お母様、お父様の中には、記憶にある方もいらっしゃると思います。
ト音記号から始まって、しばらくしてからヘ音記号が出てきた時に「なんだこりゃ!?」となった方、いらっしゃいませんか? 私はそうでした。

現在ではどんな本を使うかというと、教室や先生によって多種多様。
楽譜屋さんに行くと、本当に多くの種類の基礎教材シリーズが並んでいます。

 

教材というのは、多少は生徒さんに合う合わないもあるのですが、まず教える側がしっかりとその教材のことを、メリットもデメリットも含めわかっていることが大切です。
使いこなせている状態でないと、その教材の良さを活かせません。
私がよく使う・よく知っている基礎教材は、大体4〜5種類。その中から良さそうなものを生徒さんに合わせて選んでいます。

 

例えば、年少〜年中の生徒さんには、進み方が一つ一つ段階的なものを。
小学生からスタートするなら、手や身体もだいぶしっかりしていますし、より効率的に読譜が進んでいくものを、などを考えます。

 

また、歌うのが好きか、そうでもないか。耳からor視覚からの情報処理の得意不得意などの発達段階。童謡などの知っているメロディをたくさん弾きたいか、知らない曲でもタイトルから想像を膨らませることが好きなのかなど、色々な要素があります。
(体験レッスンの時にも、少しご相談できると良いですね。)

 

ちなみに私は幼少期から挿絵が少ない教材が好きでした。理由は単純に大人っぽくてやる気が出るから。音符の印刷も小さい方が好みという生意気さ…笑
しかし、生徒さんが挿絵の多い教材にとても綺麗に色を塗ってきてくれるのを見ると、いいなぁ〜、曲のイメージしっかり作っているんだなぁ、なども思うものです。

 

基本的には両手弾きでスタートします。(最初からヘ音記号も出てきます!)
姿勢、手の形などの面でもこれは良いのです。
片手ずつの練習はもちろん必要ですし指導をしますが、初めから利き手でない方の手を使うことはとても大切です。

 

実際の教材の進み方としては、初期から数年は以下のような感じです。

●基礎教材 ※導入から
(ピアノランド、ピアノひけるよジュニアなど。
ぴあのどりーむ、オルガンピアノ、バスティンシリーズ、江口メソッドも使用可。)

●テクニック本 ※導入もしくは基礎教材をお渡しした1,2ヶ月後から
(バーナム)

●併用で1曲 ※基礎教材がある程度進んできた段階で
(曲集をお渡しすることもあれば、単発で生徒さんの弾きたい曲なども。発表会の時期は演奏予定の曲に取り組む)

●ドリルやソルフェージュ(書く・歌う宿題)

 

生徒さんによっては「チャレンジ曲一点集中型」のタイプもあり、「易しいものをたくさんこなすことで伸びる」タイプもあり、様々です。
うまく進んでいけるペース・曲を都度相談をしつつ、進めていきます。

 

成長とともに曲の難易度も上がり、以下のような形になります。

練習曲(ブルグミュラーを終え、ツェルニーなど)

好みの曲を1、2曲(色々な曲をやりますが、バッハをある程度課題に出します。)

これも、増やしたり減らしたり。ここまでくると、それなりに生徒さん自身でも配分ができるようになってきます。

 

目安は、ブルグミュラー25の練習曲。
併用曲集として使用する場合もあれば、練習曲として使う場合もあります。

ブルグミュラー程度のレベルの譜面を弾きこなせると、結構チャレンジできる曲の選択肢が広がります。クラシックの名曲にも手が届いてきますし、合唱の伴奏もできる。ポップスのアレンジものも、中級レベルアレンジで弾けるからかっこいい!というイメージです。

つまり、「好きな曲が弾ける〜」の段階がこの辺りにあります。

ここまでを効率的に、今の子どもたちに合った教材で進んでいきたいものです。

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